その他 2021.12.22

文化の伝承

先日のこと。朝のちょっとした「ナーヴァスさ」がもたらした涙、母親との別れが寂しく泣きながら登園してきた年少さんがいました。小さい子にありがちな日常ではありますが、その子の手を引いて部屋まで連れて行った時、部屋の前で朝の支度をしていた年長さんの二人がすかさず見つけて駆け寄ってきました。
「〇〇ちゃん、どうしたん、泣いてるやん」と優しい眼(まなこ)でさっと手を取り、保護したのです。
 縦割り異年齢混合保育ならではの光景です。これを経験したこの年少さん。年中、年長と進む中で、おそらく小さい子に同じように声をかけるのだろうと思うと、“文化の伝承”という言葉が頭に浮かびました。年長者が年少者に伝える、この場合は年長者の言動がそのまま年少者のお手本となり、その言動が繰り返される、文化を残すことを意識した口伝もさることながら、本当は、それと意識されないでこのような言動が後世に伝わっていくもの、それこそが文化なんだろうかなと思ったりもします。
この年長さん達も年少さんの頃、当時の年長さんとそういった関わりを持っていたのだろうなと思うと、顔の筋肉が緩むのを覚えます。
 そして、もうひとつ面白い事に気づきました。この年長さんの言い方、「どうしたん、泣いてるやん」は、何と、その担任の口調にそっくりなのです。かくしてクラス内で行われる文化の伝承、「教師→年長→年中→年少」がなされるのでしょう。

                 
     副園長 大谷 文彦












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