イベントレポート 2022.07.06

映画鑑賞

大阪信愛学院短期大学(大阪府大阪市城東区・鶴見区)では、「キリストの価値観に基づき、豊かな心を持った誠実敬虔でより良い社会の建設に寄与する人物を養成する」という建学の精神を浸透・実践することを目的に、「現代と女性」という授業が設けられています。

今回の「現代と女性」では、映画鑑賞を行いました。

「現代と女性」はお祈りと聖歌で始まります。

鑑賞した映画は「キリクと魔女」です。

原作・脚本・監督は、これが初めての長編作品になるミッシェル・オスロです。
彼は幼少時代をギニアで過ごしました。そこでの強烈な体験が、「キリクと魔女」を作る大きな動機になったと言われます。アフリカは彼の原点でもあり、長年あたためてきた念願のテーマでした。監督の意図は多くの賛同者を得ることになり、サウンド・トラックにはセネガル出身の国際的人気歌手ユッスー・ンドゥールが参加しました。

日本では2003年に、スタジオジブリ第1回洋画アニメーション提供作品として公開されました。『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』『となりの山田くん』の高畑勲が日本語版・翻訳を手掛け、自ら演出も担当しました。

「キリクと魔女」は、1998年のフランスのアニメーション映画で、数々の国際的な映画賞を獲得し、フランス国内だけでも観客動員130万人・興行収入650万ドルの大ヒットとなりました。
受賞歴:
フランス・アヌシー国際アニメーション映画祭グランプリ
シカゴ国際児童映画祭長編劇場・ビデオアニメーション部門成人審査員賞・児童審査員賞
モントリオール国際児童映画祭長編部門審査員特別賞
など

高畑勲が翻訳をした原作「キリクと魔女」(徳間書店)の表紙

「キリクと魔女」あらすじ
キリクが生まれたアフリカの村は魔女カラバによって支配され、泉の水は枯れて、男たちは魔女に食われてしまいました。大きくないキリクは、魔女にさらわれそうになる子どもたちを救い、そして泉の水を取り戻します。さらに母に助けられ、幾多の冒険の末に「お山の賢者」から知恵を授けられたキリクは、魔女に決戦を挑みます・・・。

ありがちな正義が悪を懲らしめるストーリー展開ではなく、何かを考えさせる深い内容となっています。

今回の講演を聴いた学生たちは、オンラインでレポートを提出することになっています。

参考ウェブサイト

※2022年4月に開学した男女共学の「大阪信愛学院大学」では「現代と女性」は開講されていませんが、新たに設置された教育学部・看護学部では特色豊かな授業を展開しています。

※「大阪信愛学院大学」については次のサイトをご覧下さい。

イベントレポートTOPへ

短期大学ブログTOPへ

Pagetop

Copyright©2019 Osaka Shin-Ai Jogakuin All Rights Reserved.