イベントレポート 2022.06.15

ボランティアについて学ぶ

大阪信愛学院短期大学(大阪府大阪市城東区・鶴見区)では、「キリストの価値観に基づき、豊かな心を持った誠実敬虔でより良い社会の建設に寄与する人物を養成する」という建学の精神を浸透・実践することを目的に、「現代と女性」という授業が設けられています。

今回の「現代と女性」では、大阪信愛学院短期大学・大阪信愛学院大学で教鞭を執られる足高壱夫先生を講師としてお迎えして、ご講演頂きました。

ご講演は2部構成で、ボランティア活動についてお話をされました。

まず1部は、大東市にある信愛の山をフィールドとして自身がおこなってこられた里山保全のボランティア活動を紹介するものでした。

なぜ里山保全活動が必要になったのか、日本の森林や里山の現状の紹介から話がはじまり、何を目指し、どんな活動が必要なのか、そして自身が参加しておられたNPO生駒いいもり里山サポーターズではどんな活動していたのかを紹介され、最後に里山保全のためのボランティアによる活動の限界を述べて1部の話を終えられました。

大東市にある信愛の山の入り口近く。以前は笹で覆われていました。

間伐と林床整備をしました。

間伐した木を利用して里山の道を整備しました。

参考:NPO生駒いいもり里山サポーターズについては、次の記事をご覧下さい。

続く2部では、ボランティア活動について最近考えておられることを話されました。

キリスト教と近代市民社会がボランティア活動のバックボーンとなるものであること、ボランティアの精神について話をされました。

最近気になることとして、「ボランティア=ただで働いてくれる労働力」として本来正規の社員・職員として雇うべき人をボランティアに置き換えて経費節減を狙う「人を不幸にするボランティア活動」と呼ばれるものがみられることや、東京五輪のボランティア募集で耳目を集めた「やりがい搾取」の話をされ、求められている活動だからと目先の貢献に目を奪われずに広い視野で活動の意味を考えて参加する必要があると注意を促されて話を終えられました。

※2022年4月の「大阪信愛学院大学」開学により大阪信愛学院短期大学の令和4年度の学生募集は停止となりました。

※開学した男女共学の「大阪信愛学院大学」では「現代と女性」は開講されていませんが、新たに設置された教育学部・看護学部では特色豊かな授業を展開しています。

※2022年4月開学した「大阪信愛学院大学」については次をご覧下さい。

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