4年生前期の「教育学研究Ⅰ」では、それぞれのゼミの専門性に沿った授業が展開されています。音楽ゼミでは、卒業研究(卒論)の取り組みに並行し、教育や保育でよく使う歌を学生自身が合奏曲に編曲し、それを実際に自分たちで演奏する取り組みも行なっています。
　２〜４楽器による小編成の編曲に取り組んだ3年次の学びを生かし、4年生では8楽器による大編成の編曲にチャレンジしました。編曲する曲は、学生の希望により今年度は「ミッキーマウス・マーチ」に決まりました。編曲にあたっては、旋律を担当する楽器、リズムを担当する楽器などそれぞれの楽器の特性をしっかり把握し、楽器同士のペアリングも考えながら編曲を進めます。ゼミ生同士で相談しながら編曲している姿も見られました。
　完成後には、編曲した合奏曲を自分達で演奏しました。4年生のゼミ生だけでは演奏者が足りないため、同級生や3年生のゼミ生有志にも協力をお願いして8名での合奏が実現しました。

　演奏してみて初めて気付くこともあります。演奏後、学生からは、「合奏曲としての楽しさを優先するあまりに難易度の高いリズムを設定してしまった」、「重なった音を聴いてとても楽しい音色になっていると感じた」、「子どもたちに教える時には子どもの年齢に即した編曲をすることはもちろんのこと、それぞれの子どもたちの得意不得意も意識して指導しなければならないと改めて感じた」など様々な気付きが上がっていました。
　授業後には、打ち上げの茶話会をしました。茶話会では、もちろん今回の合奏編曲の取り組みについても話しましたが、普段のゼミ授業では話さないようなこともいろいろ話せ、楽しいひと時を過ごしました。ゼミの良い親睦の時間になりました。