イベントリポート 2022.04.05

令和4年度入学式学長式辞

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

美しい緑と桜咲く季節に、皆さんを大阪信愛学院大学1期生としてお迎えすることができました。教職員を代表いたしまして、心より歓迎いたします。また、これまで新入生ひとりひとりの努力と準備を支えてこられたご家族の皆さまにも、心からお祝い申し上げます。

本学は、フランスの「ショファイユの幼きイエズス修道会」から派遣されたシスターたちが来日7年後の1884年に、大阪外国人居留地に創設された信愛女学校を基盤としております。幼稚園・中学校・高等学校・小学校に続いて、1959年に短期大学、創立125周年に短期大学看護学科が、130周年に保育園が開園いたしました。
創立138年を迎えます本年4月1日に本学がスタートし、大阪信愛学院の新しいページが開かれました。

大学は、修道会の創立者が抱いたビジョン「キリストに信頼し、愛の実践に生きる」を建学の精神としています。この精神にもとづいて、皆さんが、倫理観を大切にし、幅広い教養と豊かな人間性を備え、教育や保育、看護における質の高いヒューマンケアを実践できる専門職となれるよう、学問の世界に誘うとともに、教職員全員が心を尽くしてサポートいたします。

皆さんは、教師、保育士、あるいは看護師になる道として、大学で学問を修めようと志され、この大阪信愛学院大学を選ばれました。
その思いは人それぞれでしょう。聖書には、「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださるのです。」とあります。神さまの計画の中に、あなたがいるというのです。このことについて考えてみてください。

さて、信愛女学校創設の2年前、今から140年前の日本でコレラが大流行しました。社会全体が今より格段に貧しく、また医学も医療も発達していなかった時代にコレラという感染症による困難の中、学校が創設されたのです。その40年後にはスペイン風邪と言われるインフルエンザが大流行しました。そのような中で、共に苦しみ共に助け合い、教え学んだ時代があり、今に連なります。

2年前から新型コロナウィルス感染症の感染拡大という、これまでに経験したことのない困難に世界中が直面しました、直面しています。また安全で安心に暮らすことが難しい国や地域があります。貧困、災害、難民、テロや国家の主権を脅かす行動による犠牲者が日々増えています。そのような中で子どもが生まれ、育ち、人々が日々の暮らしを送っています。

子どもたちの成長発達に、学習に、人々の健康に関心をお持ちの皆さん、皆さんの活躍の場はどこにあるのでしょうか。
2007年に生まれた日本の子ども、今年の中学3年生になりますが、その50%は107歳まで生きるという推計があります。

100年生きるのが当たり前の時代に、皆さんも生きていきます。
教育を受け、仕事をし、引退して過ごすという3ステージから、マルチステージの時代になります。80歳まで働く、働かなければならなくなり、キャリアも活動の場もかわっていくでしょう。

これから大学で過ごす4年間は、質の高いヒューマンケアを実践するための準備期間といえます。これからの変化と変革の時代を生きる皆さんが、時代が求める教育・保育・看護への要請に応えられるよう、学び続ける、磨き続ける意義と方法を身につけていただきたいと願っています。また、人々と連携し、多様性を理解し、ひとり一人を尊重し、協働することを通して、人を活かすことで自分を活かすための力を培っていただきたいと願っています。

皆さんひとり一人の在学中の歩みが、そして卒業後の歩みが大阪信愛学院大学の歴史を刻んでいきます。

ぜひチャレンジいただきたいことが3つあります。
Collaboration Co-creation レクリエーションではなくRe-Creation
協働・共創・自己の再創造です。

私たち教職員もチャレンジします。
1期生の皆さん、さあ今日教職員と一緒にスタートしましょう!

令和4年4月4日
大阪信愛学院大学 学長 岩澤和子

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